◆Qスイッチルビーレーザーは、シミ・アザの原因となるメラニンに対して最も選択性が高く、また周囲組織を傷つけることなく生体組織の深くまで達することができます。このことより、真皮色素性病変の唯一の治療法として用いられます。また、表皮の色素性病変に対しても、他の治療法に比べて非常にすぐれています。今まで適切な治療法がなくあきらめていたシミ・アザを、Qスイッチルビーレーザーを用いることにより、より安全で確実に治療できるようになりました。
◆レーザー照射時の痛みは、輪ゴムをはじいた程度の痛みです。麻酔は氷冷のみか、貼る麻酔テープ、ときに局所麻酔を使います。
◆炎症後色素沈着について
ときにレーザー治療後に炎症性色素沈着をきたすことがあります。レーザー治療によっておこる一過性の炎症とそれに伴う炎症後色素沈着は、通常何もしなくても自然消退する性質のものであります。その対策として一番大切なことは、治療部位をできるだけ刺激しないように、具体的には決して「こすらないよう」にすること、また日焼けしないように注意してください。

◆適応疾患について
日光性色素斑、加齢性色素斑（いわゆるシミ）、雀卵斑（そばかす）、扁平母斑、老人性いぼ、真皮メラノサイトーシス（ＡＤＭ、太田母斑、異所性蒙古斑など）黒色系の刺青の除去、外傷性刺青